Kuina-chan

くいなちゃん2018年12月11日


わたしが過去に作った数多くの音楽の中から、1曲だけ残してすべて削除しようと決めたときに、唯一生き残った曲です。

ファイル0-1: 空中庭園と気まぐれな蝶
以下、曲全体の楽譜を紹介しながら解説します。

1空中庭園と気まぐれな蝶

蝶は右へ左へと進路を変えながら、空中庭園をさまよいました。
変ニ長調、4/4拍子、自由形式。 序奏→A→B→A→コーダ。

1.1序奏 [0:00]



[0:00] 変ニ長調の曲でありながら、そこに重なるピアノの和音は変イ長調のコード進行になっています。 これにより曲全体が、ふわふわと現実感が無い不思議な雰囲気に包まれます(図1-1)。
空中庭園と気まぐれな蝶(1)
図1-1: 空中庭園と気まぐれな蝶(1)
[0:11] このコード進行の上に即興的なピアノが乗ります。 この不思議なコード進行はB部を除いて繰り返されます(図1-2)。
空中庭園と気まぐれな蝶(2)
図1-2: 空中庭園と気まぐれな蝶(2)

1.2A部 [0:32]



[0:32] A部では、「ファラ♭シ♭ドシ♭ラ♭ッファ」というフレーズが何度も繰り返されます。 このフレーズは、B部も含め、曲全体の重要な主題となっています(図1-3)。
空中庭園と気まぐれな蝶(3)
図1-3: 空中庭園と気まぐれな蝶(3)
[0:52] オルガンのパートが加わり、主題が複雑に折り重なって奏でられます。 「♯」「♭」の臨時記号の多さが、調性やコード進行に縛られない蝶の気まぐれさを表しているかのようです(図1-4)。
空中庭園と気まぐれな蝶(4)
図1-4: 空中庭園と気まぐれな蝶(4)

1.3B部 [1:13]



[1:13] ここからはB部で、主題がポリリズムの中で展開されます。 四分打ちのハイハットに対し、ベースやメロディは5連符で奏でられます(図1-5)。
空中庭園と気まぐれな蝶(5)
図1-5: 空中庭園と気まぐれな蝶(5)
[1:34] ハイハットが5連符になり、四分打ちのタムが合わさります(図1-6)。
空中庭園と気まぐれな蝶(6)
図1-6: 空中庭園と気まぐれな蝶(6)
[1:54] ベースやメロディは6連符になりますが、ライドシンバルは四分打ちで刻まれます。 そして最後の2小節で元の疾走感を取り戻します(図1-7)。
空中庭園と気まぐれな蝶(7)
図1-7: 空中庭園と気まぐれな蝶(7)

1.4A部 [2:17]



[2:17] A部が再び繰り返されます(図1-8)。
空中庭園と気まぐれな蝶(8)
図1-8: 空中庭園と気まぐれな蝶(8)

1.5コーダ [2:38]



[2:38] 最後にヴァイオリンで物悲しいメロディが奏でられ、主題が繰り返されたのちに余韻を残す和音で幕を閉じます(図1-9)。
空中庭園と気まぐれな蝶(9)
図1-9: 空中庭園と気まぐれな蝶(9)
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